上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 

 

 

 

 
傘をひらいて、空を、をご存知ですか?

昨日の夜そう聞かれた。
知らなかったので、ネットで検索してみる。

ブログのタイトルだった。
人気のブロガーさんのようだ。

記事をずっと遡って読んでいく。
日々のなかで、誰かに会ったときのこと、
誰かと話したときのことを書いている。

皆、さまざまなことを彼女、マキノさんに
打ち明ける。
誰にもいえない込み入った事情、
解決の糸口が見つからない悩み。

内容全てが書かれているわけではない。
けれど、空気は伝わってくる。

ストーリーがしっかりとあって
ひとつひとつの記事にずっしりと重量感が
ある。物語を読んだみたいに。

読みながら、彼女の傾聴には愛があると
感じる。慈愛に近いもの。

タイトルも毎回、素敵なのだ。
言葉の組み合わせ方がいい。

頭痛持ちの女性の話と、
黒い犬の話が好きで、二度読み返した。

 
スポンサーサイト

 

 

 

 
この物語、実はドラマを先に見始めて
結末を知りたくないので、まだ小説に
手をつけられないでいる。

クリスマスの夜、高級マンションの
一室で、あるセレブ夫妻が殺害される。
その現場に居合わせた、若い男女四人の
人間模様が描かれている。

15年前、10年前、現在とランダムに
起こった出来事が映し出される。

登場人物たちは、過酷な過去や現在を
生きている。
突然父親に捨てられた希美、継ごうと
していた実家の料亭を失う成瀬、子供の
頃に母に虐待を受けた西崎、叶うことの
ない片思いをずっと胸に抱える望。

それでも、絶望の縁から空を見上げて
光を見ようとする。

皆、名前にNがつく。そしてそれぞれが
自分にとってのかけがえのない、
Nのために生きている。

誰かが大事すぎて、自分のことはもう
どうだってよくて、ただそのひとだけの
ために、そのひとを救いたいと願う。

そこに流れるのは、確かに愛情なのだと
思う。
それなのに哀しくて哀しくて仕方がない
のは何故だろう。
引き換えだからなのかもしれない。
誰かを幸せにすることで、自分は無傷
ではいられないから。

この世には叶わないことが多すぎるし、
哀しいことも多すぎる。

でもこの世に対する愛情を手放したく
ないと思う。


Nのために (双葉文庫)Nのために (双葉文庫)
(2014/08/23)
湊 かなえ

商品詳細を見る
 

 

 

 

 
蔦の絡まるシックな二世帯住宅に、二組の
夫婦が同居している。

隆と薫、一樹と未世子は、お金をかけずに
豊かに仲間と暮らしたいという価値観が
一致して、共同で一戸建てを買う。
住み始めて五年になる彼らはその家を
アイビー・ハウスと呼ぶ。

ある日、隆の元にある女が訪ねてくる。
たまたま家にいた未世子が応対するが、
それをきっかけに、ざわざわと見えない
波紋が広がっていく。

隆は五年前から正社員を辞めるといいつつ
今でも同じ仕事を続けている。
一樹はこのまま週三回の派遣社員でいる
つもりだ。
ライターの薫は隆の浮気を疑っている。
カフェで働く未世子には一樹に打ち明けて
いない思いがある…

ひとの気持ちや価値観は移ろっていく。
そこは盲点になりがちだと思う。
ずっと同じ状態が続くことはありえない
のに、ひとは確定してしまいたくなる。
信じてしまいたくなる。

そこにいたいはずだったのに、
いつの間にか自分が別の場所に移動して
いることに気づいて愕然とするのだ。

絡まった蔦がほどけていくのを見ている
ようだ。
あったはずの絆が、幸福だと思っていた
ものが。

受け入れていくしかないのかもしれない。
変わりながら漂うように在る、ひとの
心というものを。


アイビー・ハウス (講談社文庫)アイビー・ハウス (講談社文庫)
(2013/03/15)
原田 ひ香

商品詳細を見る




 

 

 

 

 
地元でOLをしている丸子は、学生時代の
友人アカネや、仲のいい同僚の清原から、
最近丸子は変わったね…といわれる。
過激すぎてついていけないよ、と。
丸子は驚く。相手に違和感を感じている
のは自分のほうだったから。

釈然としない気分のまま、夜に恋人の夕暮
と食事をとる。夕暮はいう。丸子の変化が
急激すぎて、時々異民族とつきあってる
ような気持ちになるよ。

翌日、丸子は周りからアカネと清原が
すでに死んでいることを聞かされる。
そんなはずはない、確かに昨日飲んだ
のに、先週だってツレ弁したのに。
丸子は非現実感に苛まれる。

仕事帰り、丸子は夕暮の部屋に寄る。
彼がなかなか帰らないことにしびれを
切らし、携帯に電話をすると、出たのは
彼の兄、暁天だった…

暁天から聞かされる耳慣れない言葉。
日本海会戦、徴兵、無人隠密機。

丸子の存在も今話している相手の存在も
ノイズがひどい映像のように危うい。

ひとは自分が見たいものだけを見て、
見たくないものはなかったことにして
生きているのか。
ずれている、その破れ目の存在をどこかで
ちりちりと感じながら。

木星だけは、南西の同じ位置にひんやりと
光っている。瞬くことなく。
この地での有り様が変わり果てても。

読み終わったとき、誰もいない夜の中に
ひとり立っているような気分になった。
あるいはそれは、錯覚ではないのかも
しれない。


新潮 2014年 06月号 [雑誌]新潮 2014年 06月号 [雑誌]
(2014/05/07)
不明

商品詳細を見る




 

 

 

 

 
一週間ぶりの更新です。
先週は昼の仕事と寝る、それだけでした…
リーマン道疾走。
22時に帰っても23時就寝。
せめて美容にだけでも気を使いたい、
そんな日々です。

合間にハフィントンポスト日本版の
記事を読んだり(これがなかなか多彩で
おもしろい、おすすめです)
ケイクスで川上量生氏の対談を読んで
ほえぇ~!となったり(面白すぎて
圧倒されたときの声)
能町みね子さんと大石蘭さんの対談で、
ええっ能町さん東大だったの!?!と
びっくりしたりしていました。

今日考えていたのですが、私は何でも
大量にやらないとやった気がしないので
趣味のカテゴリが少ないんですよね。
ひとつの量はすさまじいんですが。
ほかのひとはどうなんでしょうね。

違うことやりたいんですけど、
また大量にやるのは目に見えてるから、
そうすると今の何かを手放さないと…

写真は金曜の食事の風景です。
キッシュって夢のように美味しいです
よね。
キッシュとタルトとパイがあれば
生きぬいていける…
(単に小麦粉とバターですね…)

明日で三月も終わりですね。
いつのまにかこのブログも三年目に
突入しております。

日頃お立ち寄りいただいているみなさま
には、大変感謝しております。
これからもどうぞおつきあいくださいね。



 

 

 

*Template By-MoMo.ka* Copyright © 2017 涼虫の読書案内, all rights reserved.

涼虫(すずむし)

Author:涼虫(すずむし)

本の虫、涼虫が読書案内いたします。

本がお好きな方、読みたい本を探している
方のお役にたてると嬉しいです。
ときどき自由に書いてしまうことも
ありますが、どうぞおつきあいください。
リンクについてはご一報いただけると
幸いです。また、すべての画像、文章、
データの複製・転載をお断りいたします。

ブログランキング・にほんブログ村へ

\ランキングに参加しています/

あ行の作家 (62)
明川哲也 (1)
朝倉かすみ (1)
安部公房 (1)
伊坂幸太郎 (5)
石田千 (1)
伊藤たかみ (1)
絲山秋子 (9)
井上荒野 (9)
茨木のり子 (1)
江國香織 (14)
円城塔 (2)
小川洋子 (5)
小山田浩子 (5)
恩田陸 (7)
か行の作家 (35)
角田光代 (7)
金原ひとみ (1)
川上弘美 (14)
川上未映子 (5)
岸本佐知子 (2)
北村薫 (1)
木村紅美 (1)
窪美澄 (1)
栗田有起 (1)
小池昌代 (2)
さ行の作家 (11)
斎藤隆介 (1)
桜庭一樹 (5)
柴崎友香 (1)
島田雅彦 (2)
島本理生 (2)
白石一文 (3)
瀬戸内寂聴 (1)
た行の作家 (4)
谷川俊太郎 (2)
津村記久子 (2)
な行の作家 (18)
中上健次 (1)
中島らも (1)
中村文則 (2)
長嶋有 (8)
梨木香歩 (6)
西加奈子 (3)
能町みね子 (2)
は行の作家 (14)
林真理子 (1)
東直子 (3)
東野圭吾 (1)
平野啓一郎 (1)
藤野可織 (4)
辺見庸 (1)
穂村弘 (2)
堀江敏幸 (1)
ま行の作家 (57)
益田ミリ (1)
枡野浩一 (1)
町田康 (4)
三浦しをん (6)
みうらじゅん (1)
宮本輝 (2)
村上春樹 (30)
村上龍 (8)
本谷有希子 (1)
森絵都 (2)
森博嗣 (1)
や行の作家 (23)
山田詠美 (2)
山崎ナオコーラ (1)
山本文緒 (1)
吉田篤弘 (1)
柳美里 (1)
吉田修一 (1)
よしもとばなな (16)
未分類 (10)
ビジネス書 (20)
エッセイ・コラム (22)
コミック (7)
雑誌 (4)
涼虫の… (69)
コトノハ・リサーチ (36)
気分で、短編。 (19)
書店をめぐる (14)
読書について (50)
深海で待ち合わせ (5)
徒然 (128)
虹を渡る (17)
活字にしたい映画 (1)
スターバックスにて (12)
箱のなか★ (9)

名前:
メール:
件名:
本文:

このブログをリンクに追加する

この人とブロともになる

QR

 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。