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過疎の離島、美浜島の大自然に包まれる
ように暮らす中学生の信之。
美しい幼馴染の美花と早熟な恋をし、
懐いてくる近所の輔を疎ましく思いながら
退屈な島の中でもそれなりに楽しく
日々を送っていた。

ある夜、美浜島に大津波が襲いかかる。
偶然にも山の神社に登っていた三人は
命を取り留める。島に住む者は全滅と
思われたが、虐待を繰り返す輔の父と
旅行者の山中が生き残っていた。

まもなく美浜島を出るという夜、ある事件
が起こる。信之は美花を救い出す。
それは暗い秘密となり、二十年の時が
流れる。

信之は公務員となり、南海子と結婚し
一人娘にも恵まれ、穏やかな生活を送る。
ある日、信之の元に輔が現れる…

圧倒的な暴力にさらされると人はどう
なるのか。物語では、その行方が重く粘る
ような筆致でシリアスに描かれている。

心を失った三人は、どのような力を使い、
どのように戦うのか。
癒えることのない傷は、本人たちの中だけ
に留まらない。周りの人間も怖れ、不安を
覚え、傷ついていく。

輔のねじ曲がった愛の求め方に、信之の
氷のような冷たさに胸が痛む。

なにより女優となった美花の心の闇が
あまりにも深く、誰の心よりも恐ろしく、
哀しい。
類稀ぬ美貌を持ち、かつ魔女のような力を
操り全てを意のままにするのに、
当人は不幸から抜け出すことができない。

損なわれてしまったものと、脈々と
続くものについて思いを馳せた。

この物語に光というタイトルをつける
三浦しをんのセンスに、ひれ伏したい
ような気持ちにさせられる。


光 (集英社文庫)光 (集英社文庫)
(2013/10/18)
三浦 しをん

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好きなことは、一日中マンガを読んで
いることです。

しをんさんが漫画オタクなことは知って
いました。

どれほどの蔵書数なのかというと、
床には本を積み上げてしまうから
せめてベッドは大きいものにしようと
買ったセミダブルベッドの上に
今やマンガがびっしりと侵食していて
結局狭い隙間に細くなって寝ているほど。

エッセイストの中村うさぎと、作家の
三浦しをんの対談集であるこの本は、
女子という自分を俯瞰したり顕微鏡で
じーっと覗き込んだり。混じりっ気
なしの本音トークが炸裂しています。

うさぎさんは自らを整形サイボーグといい
学生からOL時代、買い物依存症の話など
こってりした経験談を披露。

一方、モテに興味がなく隠遁女子を願う
しをんさん。
最近どう?(男子関係は)という問いに
答えるのが心底面倒だそうです。

二人とも自分のことを変態、といいますが
自由で最高だな、と思いました。

私もちょっと時間があれば何かを読み、
待ち合わせは本屋、用事と用事の間に本屋
時間のある日は平均本屋を二軒はしご…
立派なオタクです。

強烈な趣味はもしかすると女子力を
侵食するのかもしれない…
でも、だから?

邁進あるのみ!


女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー女子漂流 ーうさぎとしをんのないしょのはなしー
(2013/11/06)
中村 うさぎ、三浦 しをん 他

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現代版、むかしばなし。
連作短編集です。

それぞれの物語に、かぐや姫、浦島太郎、
桃太郎などとモチーフがあります。

主人公の独白で綴られるストーリーは
暗がりの中を手探りするかのように始まります。
終盤、闇の中からぽっかりと浮かび上がるように
全貌がみえてくる。
ミステリー仕立てのようで面白い。

その裏側では、
ある地球規模の出来事が進行しており
物語と物語は、緩やかに繋がっています。

いびつで、幸福からは多分遠くて、
でも、自分を生きるひとたち。

死ぬことは、
生まれた時から決まってたじゃないか。
という言葉が胸に残ります。

エンターテイメントも、からくりも、
情感も、全部入っている。

ひとつの宇宙のような
贅沢な一冊です。


むかしのはなし (幻冬舎文庫)むかしのはなし (幻冬舎文庫)
(2008/02)
三浦 しをん

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カトリック系の女子校に通う
少女たちの、三つの物語です。

トラウマから逃れるように日々を過ごす少女、
教師に狂おしく恋い焦がれる少女、
同級生の少女に複雑な感情を抱く少女。

彼女たち持つ
ガラス細工のような繊細さ、残酷さ、
幼さ、そして拒絶。
まだ蕾である美しさが
ひたひたと描かれています。

ゆったりとした、
どこか哀しい旋律の音楽を
聴いているようです。

三浦しをんの書くものには
太陽と月のように
ふたつのジャンルがあると思うのですが、
この物語は月です。
ひややかで硬質な光。

静かに、深く
なにかに魅入られたい、
そんなときにはおすすめです。


秘密の花園秘密の花園
(2002/03)
三浦 しをん

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なんだかぞくぞくしませんか?
このタイトル。

村川という女性関係に奔放な大学教授と、
その周りにいる、少なからず影響を受けたひとたちの
短編集です。

ヴィオラが、低く悲しい旋律で流れているようなイメージ。

村川の存在によって
登場人物たちが心に抱えた闇。

深い深い井戸の底のような
闇をのぞきこんでみたい方には、おすすめです。

個人的には、
水葬、という一編の圧倒的な拒絶感にのまれました。


私が語りはじめた彼は (新潮文庫)私が語りはじめた彼は (新潮文庫)
(2007/07)
三浦 しをん

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