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奇跡とハイジャンプは似ている。

この連作短編を読むと、
そんな風に思います。

くるくる変わる語り手のそばに
ぴりっとスパイスのように存在する陣内。
彼は少年少女の更生を担当する
家裁調査官です。

試験観察中の生意気な少年に
「俺は生まれてから一度も
ダサかったことなんてねえんだよ」
と、自信たっぷり言い放ったりします。

彼は、心がねじれてしまった少年達が
本当にほしいものを差し出す。
空洞の形にぴたりと沿ったものを。

強引で、無秩序で、
時にはとんでもない離れ技も使います。

彼が起こすのは
多分奇跡と呼ばれるものです。
眩しくて温かくてずっとみていたい。

チルドレン2、この物語で
陣内が少年に贈った最高のプレゼントを
ぜひ体感してほしいです。

最高という言葉は、
こういう時に使うんだ、って思いますよ。
きっと。



チルドレン (講談社文庫)チルドレン (講談社文庫)
(2007/05/15)
伊坂 幸太郎

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この物語は、動物園が舞台です。

僕と彼女の千穂は、
間もなく東北と神戸で遠距離恋愛になってしまう
ぎくしゃくした気持ちを抱えながら
デートをします。

そこで、失踪した姉の元彼、
富樫さんとその彼女に偶然出会う。

個性的なキャラクターの姉は、
彼氏と別れるたびに、旅にでるひとだった。
三年前、富樫さんと別れてから
カナダと北極にいって白熊をみてくる、と言い残して
そのまま帰ってきていない。

姉が熱烈に好きだった白熊を
居合わせた4人でじっと眺めることのシュール。

アイスを食べて、アメリカンドックを食べて、
マンドリルをみて、花火を観て。
時間の経過とともに
それぞれの心がやわらかくなっていく。

ひととひとは、
近くでみればみるほどわからなくなるけれど
遠くからみると、ちゃんとつながっている。

なんかいいね、そういうの。
と思わせてくれます。

そしてもちろん
「伊坂的小さな奇跡」がちりばめられていて
幸福な気持ちになれますよ。



I LOVE YOU (祥伝社文庫)I LOVE YOU (祥伝社文庫)
(2007/09/01)
伊坂 幸太郎、石田 衣良 他

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初めて伊坂幸太郎を読むとき
この本を選びました。

タイトルが、いいなと思ったので。

家族、遺伝子工学、夜に出現するグラフィティアート。
展開がはやく、独特なセンス。
語り口もポップで新鮮です。

物語はからりと明るい印象。
ただ、重いテーマをはらんでおり
闇はどこまでも濃い。
そのコントラストが、またいいのです。

随所で、春がなにげなくつぶやく言葉の
純粋さに胸を打たれます。

読みながら、
光に包まれるような気持ちになりました。
多分それは、
家族の、深い愛情なんだと思います。

最後に、タイトルの意味がきいてきます。

個人的に、とても好きな作品です。



重力ピエロ重力ピエロ
(2003/04)
伊坂 幸太郎

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クールでかっこいい死神。

図書館で、ダ・ヴィンチの書評を読み
うわ、斬新!と思いました。
即予約です。

寿命を迎えたひとの7日前に
死神は派遣されてきます。

可にするか?見送りにするか?
ジャッジを下すのが彼らの仕事。

いろんな事情を抱えたひとたちと
死神との絡みが面白い。
そして、重い状況の中にも
きちんと光さす救いがあったりする。

個人的には
旅路を死神、が好きです。


死神の精度 (文春文庫)死神の精度 (文春文庫)
(2008/02/08)
伊坂 幸太郎

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伊坂幸太郎の小説は
アクセルを踏みっぱなしのイメージ。

疾走感があります。

この作品は、秋の終わりに読みました。

さまざまな殺し屋が出てきます。

曇天の空の下、
鯨の、うねるような負の気配に
つかまったような気がしました。

個人的には蝉が好きです。
がちゃがちゃしてて。

ネーミングセンスいいよね。
殺し屋が蝉だなんて。


グラスホッパー (角川文庫)グラスホッパー (角川文庫)
(2007/06)
伊坂 幸太郎

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