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ひな菊の人生、という小説で
主人公の女の子が鉄板の前で焼きそばを
焼くシーンが繰り返し出てきます。
麺を炒めるじゅうじゅうという音。
ソースが香ばしく焦げるにおい。

あぁっ、焼きそばが、食べたい。

外はしとしと秋の雨が降っていて
でも暖かくて風かない。
夜の用事まで、まだ少し間がある。

ずっと行きたかった焼きそば専門店に
ふらふらと足が向きます。

初めて入る店は、量がわからない。
まずは並を頼んで様子を見ます。

目玉焼きのせソース焼きそば。
いただきます。

うーん、ソースが麺に濃厚に絡んでる。
目玉焼き、きちんと半熟~
そして、わかめ入りのスープも美味しい!

ああ…
並じゃ足りなかった。

メニューをもう一度じっくり眺めます。
顔をあげるとマスターの奥さんと
ぱちっと目が合います。

あんかけ焼きそばください。

お醤油味のとろりとした餡が
ぱりっと表面を焼いた麺によく合うの~

あぁ…
おなかいっぱい。(当たり前だよ)

確かひな菊の親友は、ダリアという
名前だった。

二杯目のほうじ茶をのみながら
ぼんやりと思い出す。




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さみしいひとに、ネコ貸します。

レンタネコという映画を観ながら、
確かに猫は効きそう、と思いました。
物言わぬ、柔らかくあたたかい生き物。

じゃあさみしさを埋められる物語は
ないかな、としばらく考えました。

村上龍のニューヨークシティマラソンとか
ちょっと長めなところだと五分後の世界。
直接さみしさを取り扱っていないものか
いいですね。
感情の矛先をスイッチするというか。

私はビジネス書を読むことが多いんです。
キャッシュフロー関連や経済系の。心理学
はNGです。感傷と対極にあるものがいい。

それでも、さみしさという巨大な
ブラックホールにはどんなに投げ込んでも
結局のところ時間稼ぎでしかありません。

日薬、ひぐすり。
この言葉が好きなんですよね。
日々を淡々と過ごすことで癒えていく
心と体。

今度こそ私はもうダメだ…
数年前にそう思いながらとぼとぼ歩いた
公園に週末立ち寄って、
大丈夫でしたー、と報告してきました。

白い花たちに、大袈裟なんだよねー、と
くすくす笑われたみたいで。



 

 

 

 

 
昨日からずっと、破綻やそれに続く
ある種のほころびのことを考えていたら
そういう気配をまとう短編がいくつか
浮かんできました。

ストーリーが破綻しているのではなくて
空気が、破綻しているもの。

よしもとばなな「ミイラ」
江國香織「犬小屋」
山本文緒の「プラナリア」に入っている
あのニートの…
絲山秋子の書く多くの短編も。

箱の中にきれいに整理されて
ラッピングまでされている小説を
読みたい人は誰もいない、と
どこかで聴いたのを思い出します。

ひとによってどこまでが快でどこからが
不快かはそれぞれだと思うし
その日のコンディションで受け取り方が
全然違いますよね。

今日は真四角な箱にきっちりおさまる
ような、実に整合的な一日だったので
(退屈はじりじりとひとの力を奪う)
せめて夢の中では、
天井も壁もない、手探りで進むしかない
不可思議な場所をさまよいたいものです。



 
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ぼーっとしたい。

時間は午後がいい。
緑が見える居心地のいい場所で。
そしてできれば、知らない街で。

ぼーっとする前はいつも忙しいのです。

仕事を慌ただしく片付け、家のことを
倍速でこなし、場合によっては荷造りして
列車に飛び乗ります。

エリアを絞り、素敵そうなカフェを調べ、
Googleマップを頼りに辿り着きます。

ようやく始まる至福の時間。
温かいお茶を飲んで、窓の外を眺めて、
本を読んで、流れてくる音楽を聴いて…
延々と繰り返します。

そういうときの読書は、さらさらと
目に与えるだけ、という感じなので
ほぼ行間の短編やエッセイ、雑誌がいい。

谷川俊太郎の、日記調エッセイなんて
すごくいい。朝ごはん何食べたとか、
近所の散歩のこととか。

雑誌だとクウネル、暮らしの手帖。
コロネーションチキン?美味しそう。
みんな丁寧に暮らしているのねぇ。

クウネルに連載している川上弘美の短編は
カフェで読む小説の理想です。

雨ふりの午後は
自分の輪郭があやふやになっていく感じ
がして、たまらなく好き。

あ、今日は午後から雨なんだった。
行かなくちゃ。



 

 

 

 

 
昨日、感受性の器官が全開に、という
状態のことを書きましたが、
その長く続かない時間を
もうひとりの私は冷静にみています。

なぜなら、媒体摂取のまたとない
チャンスだからです。

本を読んだり、映画を観たり、
音楽を聴いたり。

感覚が非常に増幅しているので、
いつもよりとろりと甘く身体に
入り込んでくる。
時に激しく胸を打ったりする。

そんな懸想的瞬間におすすめの短編を
ご紹介します。

「姫君」山田詠美
「おやすみ」川上弘美

それから、町田康の短編もいいなあ。
短歌ならもちろん、穂村弘です。

物語を読んでいて感じる色彩や匂い、
温度や気配。
それらを誰かと共有するのは
とても難しいと思っています。

物語を読んで、私の頭がそれを映像に
立ち上げるとしたら、
そのままUstreamで配信できたらいいのに。
時折、映像の中からほのかに花の香りが
漂ってきたりして。

そんな読書案内ができる日が来たら
何を一番にご紹介しようかな。
(やっぱり長嶋有の三十歳か…)



 
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