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逃げている男と逃げてきた女が雪深い
北海道の田舎で出会って恋に落ちる。

逃げかたは色々ある。
日々の生活から、しがらみのある土地
から、誰かから、自分自身から。

東京から単身移住してきた郵便配達人の
桂子は、配達先で和彦と知り合う。

オーディオマニアの彼は品がよく裕福な
一人暮らし。「フランシス」を管理する
ことを生業としている。

彼に家に招かれ、素晴らしい食事を
もてなされ、二人で彼の収集した
「音」を聴く。
するすると惹かれ合ったふたりは、
多くの時間を共に過ごすようになる。

けれど、どこか心もとない。二人には
約束がない。今この瞬間の充実と、
向かう先のないあてどなさと。

配達先で時折会話を交わす
盲目の婦人、御法川さんの言葉は
遠くに聴こえる風の歌のように
桂子の胸に深くしみいる。

ほんとうは誰でもただ流れているだけ
でしょう。
旅先みたいなものなのよ。

欠けた心を抱えたまま男と女は寄り添う。
予測していない力が、予測していない
方向にふたりを運んでいく。
そしていつのまにか見知らぬ場所に
行き着く。
全くそれは旅に似ていて、
前にいた場所にはもう戻れない。

心静かにひとり、オックステールで
コムタンをこしらえていたささやかな
充足の時間には。

ここにいて、と、縛らないで、が
入り混じって本人たちの中でごちゃごちゃ
になっている感じがリアルに迫ってくる。
それが相手に対してと自分自身に対して
両方の感情だったりするので、もつれる
糸は倍になる。

言葉はない。わずかな表情や体の動きで
それが震動みたいに伝わってくる。
きついなぁ…と薄目でふたりの行く末を
みていた。

けれど、澄んだ川の流れと降りしきる雪と
吸い込まれそうな星空に包まれて、
生々しさを感じさせない。

全部が遠い夢のようなのだ。


沈むフランシス沈むフランシス
(2013/09/30)
松家 仁之

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大晦日です。
今頃、年越し蕎麦を食べ終えて
テレビを見ながらビールを飲んだり
みかんの皮を向いたりされているの
でしょうか。

私は緑茶を飲みながら市田柿をひとつだけ
食べたところです。(ドライブルーツの
中で柿が王様だと思ってる)

今年のことを思い起こすと、ほんの小さく
地味なことも含めて色々と新しいことを
始め、そこからはじまる未知の経験や
ささやかな人との繋がりを面白いな、
ありがたいな、と思う一年でした。

また、面白い書き手をこれまでで一番多く
見つけた一年でもありました。
少し紹介すると、、

コラムでは末井昭さんとめいろまさん。
自分の中で規格外の面白さを感じた
二人です。ほぼ破壊レベル。

Twitterでは能町みね子さんと小田嶋隆さん
です。やっぱりそのひとにしかない
強烈な個性を持つ人が好きですね。

小説では木村紅美さんと藤野可織さん。
濃いのが好き、濃いの!という私の欲求を
十分に満たしてくれました。

読書案内をメインとしたブログのはすが
ぼそぼそしたひとりごとも多く、
ご訪問やコメントをいただいた方々には
とても感謝しております。

来年も地道に続けていきますので、
これからもふと思い出したときに
お立ち寄りいただけると嬉しいです。

ではみなさま、よいお年を。


 

 

 

 

 
堀江貴文氏の自伝的エッセイと指南書が
うまく混ざった一冊です。

大まかに分けて、前半は自伝、後半は
仕事への姿勢についてが書かれていますが
面白いのは断然後半からです。

自分は天才ではない、と彼はいいます。
だから会社を作ってチームで仕事をする。
例えば自分は経営をやる、
隣の席の仲間はプログラミングをする。
信頼し合って分業する。

天才ではないとしても、物事に対しての
努力(彼はハマるという言葉を使う)と
集中力は常人の域をはるかに超えて
います。
寝食を忘れ、会社に泊まり込んで24時間
体制で仕事に明け暮れる。
服役中は、消灯後に頭の中で延々と
次のビジネスプランの構築をする。
移動中や飲み会の最中でも、思いついたら
即座にスマートフォンで仕事…

いつも、今とその先を見ているのです。
ふっとネガティブになることもあるけれど
それじゃ時間がもったいない、
自分の時間は有限なのだから、と。

面白いな、と思ったのは
ひとはなぜ貯金をするのか、のくだり。
それはこれから先の自分に自信がないから
だと彼はいいます。
価値やその対価としてのお金を生み出す
ことに。

そして自信がないのは経験不足だからだ
とも。確かにわかるな、と思いました。

仕事についての姿勢は、これ以上は
噛み砕けないというところまで
わかりやすく書かれていて、親切だなぁ…
という印象です。

そして、自分と対比しながら読むと
また面白いんです。

例えば、何かを決めるとき、感情と思考が
ごちゃごちゃになってしまうことがあるな
そこは分ける訓練が必要なのか、とか。
物事を行うときの、ルールの設定が
甘いんだな、とか。
(彼のルール設定と遵守する意志は鋼鉄のように硬い)

ひとによって集中力も発想も実行力も
それぞれなので、彼と同じようにできる
とは思わないけれど、対比することで
自分を客体化して上から横から眺めて
これからの対策を練ることはできるんじゃ
ないかな、と思います。

読みながら、よく調教された上等な
競走馬を思い浮かべていました。
ただ彼は誰かに訓練されたわけじゃない。
自らを厳しく訓練してきた。
(それって一番難しいのよね…)

でも彼はそれを、本当に楽しそうに
行うのです。


ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していくゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく
(2013/11/01)
堀江 貴文

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面影ラッキーホールが改名するという
ニュースを聞いたまま、新しい名前を
確認するのを忘れていたので
さっき見てきました。

うーん、オシャレになっちゃったな。
前のほうがもやもやと想像をかき立てて
好き。

彼らの不屈の名作である、
好きな男の名前腕にコンパスの針でかいた
を繰り返し聴きながら
そういえば好きな男の名前やイニシャルを
何かに刻みたくなったことが一度もないな
と思い返していました。

行きつけのサロンでネイリストさんが
そういうお客さんよくいますよ、
といってたけれど。

ある種の誓いなんだろうな、
それをコンパスでやってしまうあたりが
私からすると異次元のひとだけれど、
物語としては切なくて滑稽で、そして
おそろしくピュアでいいな、と思います。

出会って盛り上がるまでのストーリーは
相手が誰でもだいたい似てるけれど
そのひととどんなふうにこじれていって
何がきっかけで別れることになるんだろう
そして私は何を失って何を得るんだろう…

そういうことを一連の物語みたいに
俯瞰したりしないんだろうな、
こういう女の子は。

一生消えなくていいほどの思い込みなんて
素敵。

面影ラッキーホールは、
ボーカルACKY氏のスイートボイスと
メロディアスでしっかりした楽曲の
歌謡ファンクなのですが、
歌詞がとってもとってもいかがわしい
ので、初めての方は深夜限定、
取扱厳重注意でお願いします…


 
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冬至という言葉を見ていると
音もなく雪に降りこめられていくような
気持ちになる。
周りにはだれもいなくて、獣の足跡さえも
つもる雪がかき消してゆく。

今日は夜が一番長い日だから、
4時を過ぎた頃から空にぼんやりと
漆黒が混ざりはじめる。
お酒もはやくから飲みはじめていい。

大きなクリスマスツリーのシックな電飾や
グラスに注がれる琥珀色のシャンパン。
オーブンから出されたチキンの丸焼き、
テーブルに並ぶオリーブのマリネや
パルミジャーノのニョッキ。
それから色とりどりのロウソクを点した
チョコレートケーキ。

利き酒やジェンガで賑やかに遊びながらも
やっぱり心はしんとしたままなのは
冬至の夜という時間の流れに
気持ちの芯をあわせているからかも
しれない。

冬のことがずっと好きではなかった。
けれど今年はいつもとは違っていて
好きというよりももっと、ぴったりと
肌に近く同化しているような感じ。

四季の中を生きる生命のひとつとして
自分がここに在るということに
気づいたのか。

そうだったらいいと思う。


 
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筋肉を透明化し、軟骨を青く、
そして硬骨を赤く染色する。

骨格研究の手法です。

この写真集には、特殊な液体をつけて
標本化した生物たちがひっそりと
並んでいます。

標本というにはあまりに繊細で
ガラス細工のように美しいのです。

魚類、爬虫類、鳥類…
生きていたときの骨格のまま映し出される
その写真は、
グロテスクを限りなく透過したような
恍然とする世界です。

青く映る生物はイカ、カニ、エビ
紫に映るのはフグ、アンコウ、ウナギ
赤く映るのは、リクガメ、イバラタツ…

ページをめくる手が止まり
じいっと見入ってしまった生物たちを
いくつかご紹介します。

イバラタツはタツノオトシゴの形。
まるで工芸品のようです。

ウナギははっとするようなライン。
前衛的な芸術作品を彷彿とさせます。

コンゴウフグは網の目のような模様が
くっきり浮き出ていてすごく綺麗です。

なにもかもが透明になって静止している。

骨格って本当に美しい……
見とれるってこういう時に使う言葉なのね
と、ため息をつきながら眺めます。

ああ、叶うなら私も標本になりたい。
そうしたら、
もうどこにも出ていかなくていい。


[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~[新世界]透明標本~New World Transparent Specimen~
(2009/10/15)
冨田 伊織

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出がけにダウンジャケットの袖口の汚れが
気になって立ち止まる。
そうなったら最後で、おもむろに洗面台で
部分洗いを始めてしまう。

今日はお休みだから、朝のスタバで
本を読んだり色々調べ物をしようと
目論んでいたのだけど。

結局予定より二時間押しでスタバに到着。

入り口で窓を拭いていたスタッフの子に、
あれ、珍しいですねこんな時間に、と
声をかけられる。
今日仕事休みなんですよね、と立ち話。

カウンターでオーダーをしながら
別のスタッフの子に、
こんな時間も来られるんですね
あ、今日仕事休みでね…

毎日のように行くので、スタッフの
女の子たちとはいつの間にか顔見知りに
なっていて、ちょっとしたおしゃべりに
ほっこり和む。

今日の課題図書は二冊。席について
ゆっくり頁をめくりはじめる。
隣の席は忙しなくて、私がいる間に三人
入れ替わった。

二番目のひとは白紙のノートを広げ、
何かを書こうとしているのだけれど
どうしてもアイデアが浮かばないよう
だった。電話をかけるために何度も席を
外した。

三番目のひとはノートパソコンを広げて
集中して何かを打ち込んでいた。
かかってきた電話に出ると、…その場合は
親権を取れない場合がありますが
と判例について話しているようだった。

本を伏せてぼんやりとしていたら
窓を拭いていたスタッフの子がやってきて
声をかけられる。

これ、私たちから
メリークリスマスということで…
と小さなプレゼントをいただく。

嬉しいな、こういうの。

スタバにはお茶を飲むというより、
読書や考えごとをするための時間を
買いにきている。
それは今も変わらないのだけど、
思わぬ交流が生まれたり
ささやかな優しさを受け取ったりする。

スタバの天使たちは確実に日々の私を
救ってる。


 

 

 

 

 
ケイクスで堀江貴文氏の対談を読んで
いました。

どうしてみんな、力を尽くさないのか?
堀江さんはそれが不思議だといいます。

グルメアプリのリリースに先立ち、
ローンチパーティーを開いた堀江さん。
ちょうとその日が日本シリーズの第7戦で
パブリックビューイングしたら盛り上がる
から、会場にあるテレビで流そう
と提案しました。

そうしたら、スタッフが「堀江さん、
ケーブルが取り外されていて映りません」
と報告してきました。

堀江さんは、なんでそんなことを言って
くるんだろうと思ったそうです。
インターネット経由で見せたり色々手段は
あるよね、と具体的な案をスタッフに
伝えると、ああそうですねと返ってきて。

がっかりしたんです。
それは自分の仕事じゃないって思ってる
のかな……全然わからない、と。

堀江さんのつぶやきに、うーん、と
立ち止まってしまいました。

非凡な才能を持つひとは、とにかく
あきらめずに考え続ける、模索し続ける。
そして何かを新しいものや最善のものを
生み出す。

会議で当たり障りのないことを言って、
誰かに決めてもらって、定時になったら
居酒屋に飲みにいってテレビの話とか
していたほうが、もちろん全然楽です。

ただ、考えたり判断したりという活動を
しない代わりに、知らずのうちに対価を
支払っているんだということに改めて
気づきます。

誰かが考案したゲームやアプリを買い、
誰かが習得した技術が書かれた本を買い、
誰かがストーリーを描いた詐欺にあう…

楽することにもお金がかかっているん
ですよね。

そんなことを考えながら、堀江さんの
ゼロを読んでみようかしら…と思っている
私も立派なお客さんなのでした。


 
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こじらせ女子代表、雨宮まみさん。

写真をみると、柔和な大和美人の彼女。
こんなひとにこじらせる理由が?

このエッセイには、日本の女子の悩みや
迷いがぎっしりと茶化すことなく
ストレートに書かれています。

結婚という二文字に、憧れたり憎らしく
なったり。
色々な温度で、今自分が独りであることを
眺める。

結婚することでもっと自己肯定できるかも
しれない、茫漠とした不安から逃れられる
かもしれない…
彼女の揺れる気持ちを、まるで自分のこと
のように読めるひとがたくさんいると
思います。

読みながら、結婚というものがよく
わからなくなってきました。
結婚は果たして自己実現なのかしら。

今の日本では、女性は独りで暮らせる
だけの経済力を持つことができる。
そろそろ結婚以外のさまざまな幸せの形が
スタンダードになってもいいはずなのに
世間やメディアは変わらず結婚を煽るから
女子たちの頭の中がごちゃごちゃに
なってしまうのかもしれません。

日本はみんな一緒が安心だから。
この性質はもう変わらないのかな。
(だいぶ酸素薄い感あり)

ちなみに私は、このお題については
何年も考え尽くしてほぼ終わっているので
最中にいた頃のことを思い出しました。
あの頃は、ほんとにきつかったなーと。

本をぱたんと閉じて思ったこと。

まあいっか、他にも楽しいことたくさん
あるし。
全部は取れないのよ。


ずっと独身でいるつもり?ずっと独身でいるつもり?
(2013/10/19)
雨宮 まみ

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その本の表紙に映るのは、
市場の中にある本屋で店番をしている
女の人の写真。

ウララの店長、宇田智子さんです。

宇田さんは元、大手ジュンク堂の書店員。
沖縄支店がオープンするタイミングで
東京からの異動希望を申し出、
知り合いのいない未知の土地に移住して
沖縄の本を扱う日々に没頭します。

そして、1年半後に牧志公設市場に
「市場の古本屋ウララ」を開店します。
隣は漬物屋さんと洋服屋さん、向かいは
鰹節屋さん、とにぎやかな場所です。

準備から開店、そこから1年後…
宇田さんの奮闘により、だんだん仕事が
広がって行くさまをワクワクしながら
一気に読み進めました。

どうして沖縄に来たのかも、古本屋を
始めたのかも、よくわからないのです。
宇田さんのその言葉が、なんだか
リアルに感じられます。
それは無意識のうちに流れにのる、
ということなのかもしれません。

興味深いと感じた沖縄の書籍事情について
挙げてみます。

沖縄のひとは沖縄の本が好き。
沖縄を扱った本が売れるのだそうです。
歴史や土地に対する深い愛情を感じます。

沖縄では色々なひと、例えば企業も学校も
個人も本を出版する。
新聞の書評欄にはお店にない本が載ること
もあるそうですよ。面白いですよね。

それから素敵な言葉を発見しました。

おもろ語で「くもこ」という言葉が
あるのですが、美しい、貴重なという
意味だそうです。
それは雲の美しさからきているそうで、
例えばくもこ色、くもこ橋…という風に
表現されるとか。
淡くスモーキーな、白と透明と紫の
グラデーションを思い描いてうっとり…

そういえば沖縄にしばらく訪れていない
ことに気づきます。

市場でソーキそば食べて、
ウララさんでゆっくり本を選んで、
珈琲屋台ひばり屋さんでくつろぐ…
ああ、いいなあ。


那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々那覇の市場で古本屋―ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々
(2013/07)
宇田智子

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私はある特定の書き手に夢中になると
名前でネット検索して、引っかかった
コラムやエッセイを端から端まで読んで
しまうのですが、
能町さんのときも、めいろまさんのときも
突き当たったサイトがcakesです。

cakes‎、それは活字中毒者にとって
夢のようなデジタルコンテンツです。
書き手であるクリエイターは何人いるの
かしら…軽く100は超えていそうです。

ID登録すれば無料コンテンツが、
そして週150円、月500円で3522本の
記事やコラムが読み放題なんです。

今日はcakesの加藤社長×糸井重里氏の
対談から読みはじめます。
糸井さんの社長論。うーん面白い。

移動して作家、岩井志麻子先生のコラム。
なんだか久しぶりにお会いした気分。
岩井さんのトークは相変わらず日本人離れ
した濃厚さです。

また移動して連載一覧のカテゴリ。

「ウチの母が宗教にハマりまして。」
「キモい男、ウザい女」
「職業治験—治験で1000万円稼いだ
 男の病的な日常」

うわっ何から読もう…どきどきがもう
止まりません。

スタバで一時間びっちり読んでみて
これ、一日中読んでいられるな
と感じました。

あぁ幸せ。コラムのお風呂につかってる
みたい…

移動の長い方におすすめですよ。
ただし乗り過ごし注意です。
あんまり面白いコラムだと、一瞬自分が
どこにいるかわからなくなりますから。

◆◆◆◆◆◆◆
cakes




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ジブリ作品で初めて反応したのがこの映画
というのもずいぶんマイナーかもね…
と思いながら、今日観てきました。

姫の犯した罪と罰。

というコピーに、紫色のどろりとした罪と
激しい制裁…と妄想を膨らませていった
のですが、意外にあっさりした純愛物で、
あれ?という印象でした。

人の顔と月の顔と二面がある不思議さや、
月からのお迎えのシーンは空気が浄められ
ていくようでずっとみていたかったり、
面白いところももちろんあったけれど。

せっかくなら、と思う。

かぐや姫は月からきた異星人なのだから
頭のおかしい女であってほしかった。
常人には理解できない思考回路をして
行動も突飛でキテレツ、ただひとつ
超然とした美しさが総てを凌駕し(多分
電波も出してる)周りのひともじわじわと
おかしくなっていく…

でもみんな味わったことのない多幸感を
感じるの。狂った磁場の中で。

(…商業的な成功は難しそうね)

ここで今一度、竹取物語のあらすじを
ウィキペディアで確認。
帝と文のやりとりなんかして、いい感じ
だったみたいです。
帝は映画の中の、傲慢であごしゃくれの
ほうがいいな。臨場感あって。




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旬の男たちに刺繍をほどこす。

なんてドキドキするアートなのでしょう。

この写真集は、モノクロームで撮られた
旬のタレントや俳優たちに、
清川あさみの絢爛な刺繍をあわせて
一枚の絵のようにしたものです。

ゆっくりと頁をめくっているうちに
時代も今居る場所もよくわからなくなる。
独特な世界に引き込まれます。

男性たちはそれぞれ、歴史上の人物や
神話の登場人物となっています。
一例を紹介すると、芥川龍之介、
杉田玄白、親鸞、大天使ミカエルなど。

ここでクイズです。

松尾スズキ、永瀬正敏、金子ノブアキ、
綾野剛

モチーフと俳優を結びつけてください。
制限時間は1分…

それから、あまりによすぎて本を持つ手が
震えた涼虫セレクトはこちら。
凄みと色っぽさと空虚さが混じり合って
なんともいえない雰囲気がありました。

中村達也×ブルース・リー
渡部篤郎×森鴎外

ちなみに中村獅童はあらゆる俳優たちの
中で、一番刺繍が似合っていました。
顔立ちが不動明王系ですものね。

女子版の美女採集もよかったのですが
私はこっちの方が好みかなと思いました。
色味もあっさりしていて全体的にシンプル
なので、飽きがこない感じです。


男糸 DANSHI男糸 DANSHI
(2013/11/20)
清川 あさみ

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