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この週末は雨ばかり降っている。

夏の雨がこの上なく好きだ。
晴れている日と同じくらいに。

自分は静かに浮かれている、と思いながら
ゆっくり家事をしたり、合間に何かを
読んだりしている。

ついさっき、noteでフォローしている
写真家、WatanabeAniさんの記事を
読んでいた。

このひとの写真は少ししか観たことがない。

悲しい写真。というタイトルの記事は
彼の目に映る日常という世界と、
それを写真で切り取る瞬間の話だった。

目の前の映像をみていると、時間の経過が
見えてくると彼はいう。

『善も悪もない「目の前に見えている
判断のない全部」を悲しい眼をして
撮っています。』

この一文を読んだ時、
彼はその視線をもって物事を感じ、
スケッチしているのだ…形は文章だけれど
と思った。
彼の書くものが好きな理由がわかった。
静かな光が満ちて行く感覚…

たまに、こんなふうに誰かのパーツに
過剰反応することがある。
それは身が打ち震えるほどの感動だったり
する。

これもフェティシズムの一種なのかな。
総体ではなく切片…

雨はさっきより少し小降りになっている。




 
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七月はもう夏だ。青空の色が一段濃くなり
日差しが何もかもを真っ白に照らす。
レジャーシーズン真っ盛りで、あちこちで
ビアガーデンがはじまり、夏祭りも
目白押しで…

メディアが煽る、世間が浮き足立つ、
その波が押し寄せてきて、のまれる。
知らないうちに。

私も例にもれず、のまれている。

マンスリーのスケジュール帳は
いつのまにか予定で真っ黒に埋まり、
あいている時間にも新しい予定をつめよう
と躍起になる。

ずっとはしゃいでいたいタイプじゃないし
いつもならひとりでいたいはずなのに
夏という季節がそれを許さない。
いや違うな、監督から夏を楽しむことを
厳命されている感じ。
できれば誰かと、できれば大勢で。
(監督は自分なんだけど。)

そういえば二十歳そこそこの頃は、
これが一年中続いていた。
若者は遊ばなくてはならない。

そして、こういうときは心から充実して
いないのだ…

呪縛から抜けたいな、と思いながら
午後、床に寝っ転がって窓から青い空を
みていた。

何にも流されずにただ夏とこうやって
過ごせばいいんだよなぁ…

いつのまにか眠っていて、起きたら
空に金色の光が混ざりはじめている。
ざぁっと木々の葉が風に揺れる。

ビールを飲みにいこう、と思い立つ。
(これも呪縛の定番…)


 

 

 

 

 
14時半、家事がまだ中途半端なとき
出掛けよう、と思いたつ。

ついさっきまで何もしたくなくて
気まぐれに料理をしつつ
ブログやnoteをぼんやり見ていたのに。

そこから早送りで掃除と残りの料理を
済ませて、今カフェにいる。
黒豆茶はほんのりと甘い。
しっとりと濡れた黒い粒がきれいだ。

昨日、GINZA8月号を読んでいた。

岡村靖幸の結婚への道という連載で
ゲストの鈴木おさむ氏が森三中大島さん
との結婚生活について話しているのだけど
皆さんにもぜひ読んでほしい。
ストレートに感動した
鈴木さんは大島さんに出会って本当に
心が洗われたのだと思う。

今日、同窓生というドラマの一回目録画を
見ていた。
既婚者の二人は結婚生活で満たされない
気持ちを同級生との婚外恋愛に振り向け
ようとしていた。
なんだかげんなりしてしまった。

ひとはなんとかして平常、あわよくば
ちょっと幸せな状態でありたくて、
常にバランスをとっているのだと思う。
ただ、そこに関係ないひとを恋愛っていう
エネルギーで巻き込むのはどうもね…

もちろん、すべてのひとが大島さんたち
みたいになれるとは思わないけれど。

noteでは毎日、短い日記のようなものを
書いている。

先日初めて、音声版をアップしてみた。
無料で解放しておくのは照れるので、
小さく値段をつけている。

ずっと音声、ラジオみたいなものを
やってみたかったのだけど
特に人気があるわけでもないので
今までツールがなかった。

待てば、ツールは向こうからやってくる
ものだな、と思う。

音楽をやっているひとにはnoteは
オススメ。

さて、少し読書しようかな。




 

 

 

 

 

浜中と梨田は、高円寺の銭湯で一番風呂を
楽しんでいる。
話題はまだ見ぬ、足が炎上している男に
ついてだ。

梨田と浜中は高校の同級生で親友だ。
三つ編みに古くさいメガネをかけた浜中の
あだ名は学徒動員、戦中。
一方、黒髪でおかっぱ、頬が赤い梨田の
あだ名は戦後、火垂るの墓。
男受けはよくない。むしろ迫害の歴史
だった。

ただ二人とも賢い。それぞれ証券会社と
銀行に勤め、不動産や株式投資で余裕の
ある暮らしをしている。

あるとき突然、二人はバンドを組む。
ギターボーカルの浜中とベースの梨田。
バンド名は大東亜戦争だ。

卓越した音楽技術とリリックな歌詞、
爆音なのに棒立ちの演奏スタイルで人気に
火がつき、ライブでは踊り狂うファンで
溢れる。

でも、次第に二人は冷静になっていく。
所詮自分たちは、大東亜戦争を演じている
に過ぎない。真面目なのだ。

生きることに不感症な二人は、血が滾る
ようなこと、自分たちの感情を劇的に
変えるものを強く求めている。

そして、この界隈に出没する「足が炎上
している男」に会えば、何かが変わるかも
しれない、と思いはじめる…

女ではいたくない、でも男にもなりたく
ない、ひとりの人間でいたい彼女たちに
炎上の神様は舞い降りる。
そこからの彼女たちの化学変化をぜひ
みてほしいと思う。

ああ、大東亜戦争のライブで、
梨田の太いベースにあわせて踊りたい。
浜中の歌う声にあわせて叫びたい。
エンドレスで。
これはもうファンじゃないか。
まだ一曲も聴いていないというのに。

私も彼女たちと一緒だ。
これがあれば死んでもいい、という熱狂を
求めているのだ。


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久保みねヒャダこじらせナイト、という
番組に岡村ちゃんが出演するので
録画しておいたのを観ていた。
私の好きなビバナミダという曲をライブで
歌っていた。

変調の感じが、虹とかハレーションを
思わせる曲なのだ。ぐっと持ち上げられて
キラキラした光に満ちた場所を
高速で飛んでいるような気分になる。

ゲストトークで、岡村ちゃんが能町さんに
恋バナを振った。

彼女は、好きなひとを忘れるまで、
完全にどうでもよくなるまで14年かかった
という話をしていた。

14年の間、他に好きなひとができても、
そのひとが土台にあるというか、と。

私はビリビリビリと感電したようになり
その短い会話を五回巻き戻して観た。
明らかに私は感動している。

理由はわからないけれど、私は能町さんが
ものすごく好きで、その片鱗を見たような
気がしたのだ。
その不器用さというか、正直さというか
一番深い部分で自分を騙していないんじゃ
ないのかな、このひとは、と。

さっさと次の恋をしよう、という考え方は
もちろん間違いじゃないと思うし、
基本的には賛成だ。

でも簡単に替えがきくものって、
その価値はどうなのかな、と最近思う。
量だけあっても価値が高くなければ
あんまり意味がないのでは、と。

そのひとの心の中の泉がどのくらい澄んで
いるのか、ということを考えている。



 

 

 

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